《MUMEI》
新しいぱぱ
「むーちゃんてっ」

光が小さく嘲笑している。幹裕も自覚しているようで恥じてみるみる赤らんでく。


「柴野君は小暮君だったのね……」


「睦美さん、秘密にするつもりはなかったんだ」


「騙してたんだね?」

光が俺に話し掛けるので相槌をうってやる。


「……ただ、光と兄貴のことは切り離して」


「国雄おにーさん、弟は冷徹だね。」


「昔から薄情なとこあったんだよな。」

光と茶々入れるの楽しい。


「ああもう五月蝿い!純粋にむーちゃんがラヴなんだよーーーー!」

幹祐が崩壊した。


「あ、俺もむーちゃん好きですよ。」

幹祐たら、早くもヤキモチだ。


「俺もむーちゃん好きだよー。国雄の次に好きー。」

可愛いなひーちゃんたら、頭を撫でてやる。


「あ、じゃあ父ちゃんのことは?」

むーちゃん、ひーちゃん、とーちゃん……なんか面白いな。


「美味しいものくれたら好きになってもいいかな。」

物で買収しろということか、ひーちゃん不純だ。

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