《MUMEI》 「先生ってば‥、ねぇっ」 「───────」 先生はただ、 あたしの頭に手を置いて俯くだけ。 そのまま、 数分間。 「ありがとな、──千代子」 「ぇ」 小さ過ぎて‥ 聞き取れなかった。 でも、 今‥ 先生は何かを言った。 何て言ったんだろ‥? 「先生、今何‥、!?」 何か、 包み込まれるみたいな感じ。 先生の両腕は、 あたしの体を‥ しっかりと抱き締めてた。 ‥痛い位に。 「ちょっ、先生痛い‥」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「せ、先生‥?」 ほ‥ 本気で痛いんですけど‥っ。 前へ |次へ |
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