《MUMEI》
でも私、林檎君にはまだ一言も‥。
《何だ、もう寝たかと思ったけど起きてたのな》

「ぁ、ハイ──」

《オマエ‥》

「ハイっ?」

《ケガすんなよな》

「ぇ」

《じゃ》

「!? 林檎君っ? ちょ‥ちょっと待って下さ‥」

また切れちゃいました‥。

「ケガ──」

何でケガの事を心配してるんでしょうか、林檎君──‥。

「‥ぁ」

もしかして‥もう気付かれてたり‥。

でも私、林檎君にはまだ一事も‥。

『──オイ、何やってんださっさと来い』

まさかあの時‥?

「ぅゎゎゎ‥」

バレちゃってたらどうしましょう‥。

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