《MUMEI》 「でもめんどいじゃん」 「うーん‥」 暫く唸ってから、 先生はあたしの方を向いた。 赤信号だから良かったけど‥ ちょっと危なっかしい。 「でもやっぱり──」 「ぁっ先生‥青青っ」 「‥? !!」 慌ててアクセルを踏む先生。 「悪い悪い、ぼんやりしてた」 「事故ったら牢屋行きですよ‥?」 「そうだよなぁ‥」 本気でそう思ってるのかいないのか‥ 先生はただ、 苦笑してばかりいる。 「先生」 「?」 「好き──なんだよね? あたしの事‥」 訊いたら、 先生は深く頷いた。 前へ |次へ |
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