《MUMEI》 どれが好き?「お見事」×4 「…嬉しくない」 柊と希先輩の姿が見えなくなり、俺はまたため息をついた。 「じゃあ、ショーが始まるまで、ゆっくり回りましょ」 志貴が言うショーとは、一日三回あるイルカのショーで 夕方のショーは、大人組も含めた全員で見る事になっていた。 「ちゃんと深海魚コーナーも行こうな」 頼は、好き嫌いが分かれる深海魚コーナーが大好きらしい。 「俺のオススメはクラゲだな! 綺麗だし」 確かに祐の言う通りクラゲは綺麗だったが それが一番だと言う祐は、相当変わっているらしい。 「相変わらずよね」 「マニアックだよね」 珍しく、志貴と厳の意見が一致した。 (まぁ、この二人は普通だしな) 志貴は、綺麗な魚が 厳は、大きな魚がそれぞれ好きだった。 「祐也は何が一番好き?」×4 ショーの会場に来る頃、俺は質問されたが 「別に特に好きとかない。 すごいとは思ったけど」 俺は、正直に答えた。 そして、俺は… ショーを見て、イルカが大好きになった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |