《MUMEI》

「雫っ!!なんでここにいるの!?」

「この声は…楓ちゃん?楓ちゃんなの?」


壁にはりつけられていた少女は、弱々しく口を開いた。


「雫…大丈夫なの?」


楓はすごく心配そうに声を掛けていた。


「…。」


私はただ、無言で立っているしかなかった。


『お前達が殺し合わないと言うなら、この「友達」が死ぬことになる。』
『期間は、今から13時間後だ。
時間を画面に表示しておく。
13時間後、どちらかが死んでいなかった場合…
「友達」に死んでもらう。
いいな。』


13時間後…か…

別に、私にとって

雪川さんが死ぬこと

なんて…

  『どうでもいい』

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