《MUMEI》

それから暫く──私は林檎君と窓の外を眺めてました。

「ふぁぁ‥」

「オイ、未桜」

「ふぁ‥?」

「よ‥っ」

「!!?」

「眠ぃんだろ、どーせ今からコンビニ行くから‥ついでに送ってってやる」

「ぇえ!?」

何だか、一気に眠気がさめてしまいました‥。

「ぃ、ぃぃぃいいです結構ですっ」

「‥そんなに嫌かよ」

「嫌じゃないですけどっ、は‥」

「『は‥』?」

「恥ずかしいんです‥」

「──バーカ」

「!?」

バカって‥。

「カバンこれだな。後はサイフ‥っと」

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