《MUMEI》 「ありがとございました、林檎君──」 「だから礼はいいっつの」 「ありがとございましたっ♪」 「だぁーッしつけーんだよテメーはっ。もう帰るからなっ、あばよっ」 「林檎く〜ん!」 「んぁ"〜ッ何なんだよテメーはっ」 「ヒツジさん抱っこして寝て下さいね〜♪」 「はぁッ!?」 何言ってんだテメー──そう言いかけたみたいですが、林檎君は何も言わずにズンズン歩いて行ってしまいました。 「ありがとございましたーっ♪」 もう聞こえないかもですが──私は林檎君の歩いて行った方向に向かって、そう叫んでいました。 前へ |次へ |
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