《MUMEI》

オレは、どっちかっつーと‥イブよりも、クリスマス当日の方が興味あったりする。

でもまぁ、アイツに付き合ってやるんならいいかな、って。

「林檎く〜んっ♪」

「ん‥」

やっと来やがった。

ったく‥何分待ったと思って‥。

「林檎君っ、すいません遅くなりました‥っ」

「オマエほんっと寝ぼすけなのな‥」

「ぅぅ‥」

未桜は、すぐにヘコむ。

ちょっと言っただけですぐこれだ。

まぁ、可愛いからいーけど‥。

「で、どこなんだよツリーの場所って」

「ぁ、ハイ──えっとですね‥」

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