《MUMEI》

「‥オイ、ここさっきも来たぞ」

「ぇっ‥」

未桜は立ち止まった。

慎重に、辺りを見回す。

「あれ──おかしいですね‥」

「迷ったとか言うんじゃねーだろーな」

「だっ‥断じてないですよ」


明らかに強がりだ。


つーか、駅で迷子って‥。

「はぁ‥」

先が思いやられる。

「林檎く〜ん、やっぱりこっちみたいです──」

「はぁ‥」

いつになったらツリーの場所に着けんだか‥。

「林檎君〜?」

「分かってら。今行くから待ってろ」

何か、目的地にすら辿り着けてねぇ‥。

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