《MUMEI》

「テメー‥今までどこほっつき歩いて‥」

「良かったですっ、丁度今、美味しそうなお料理のお店見つけたんですよ♪ ──ふぉっ!?」

「テメー、オレがどんだけ心配したと‥」

「ふぇ‥?」

「『ふぇ‥?』じゃねーよ」

「ハイっ、すすすすいませんでしたーっ!!」

慌てて頭を下げる未桜。

これだけ見ると、何か怒んのも可哀相な気がしてきた。

「オイ」

「ハイッ‥」

「飯、食おーぜ」

「はぃ‥?」

「ほら、とっとと来いノロマ」

「むぁっ、ノロマじゃないですーっ」

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