《MUMEI》 「佐原、戻らなくていいのか?」 「ぇ」 「授業──」 「‥ぁ‥」 そうだった。 世界史の授業の途中で、 あたしは飛び出してきたんだった。 「ヤバ‥っ」 でも、 何か‥ 戻りたくない。 ──先生の側にいたい。 「佐原‥?」 「いちゃ‥ダメかな」 「ぇ‥?」 先生は、 キョトンとしてあたしを見る。 「お前──」 「いさせて」 「ぃゃ、お前は戻‥」 「いいんじゃないですか? いさせてあげても」 「ぇ」 「どっちみち、もうあと少しで5限は終わりですし」 前へ |次へ |
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