《MUMEI》

「‥けど、見た事ねーじゃん、誰も」

「ぅ‥、そうですけど‥」

急に弱気になって、未桜は俯いた。

「でもいますよ、きっと──」

「はぁ‥、いつまでガキでいるつもりだよ」

「ガ‥ガキじゃないですっ」

未桜はムキになって、また身を乗り出してきた。

「いますっ、サンタはいま‥、むぁッ!?」

「うるせーな、話すなら後にしろよ」

「〜〜〜〜〜〜‥」

不満げに、未桜は口に突っ込まれた苺を飲み込んだ。

‥飲み込んだ‥?

「おいバカっ、何やってんだ‥!?」

「ぇ、大丈夫ですよ?」

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