《MUMEI》

「落ちませんよ〜」

「ど‥どーでもいーけどフェンスから離れろっ」

「はぁい‥」

未桜は渋々、乗り出してたフェンスから離れた。

「でも眺めいいですよねっ♪」

「下歩いてるヤツら眺めて何が楽しいんだか‥」

「ぁ、そういえば林檎君、そのベル──」

「サンタの爺さんからもらった」

「私もなんです♪」

「マジかよ」

「ハイ♪」

「つーか、もう勝手にどっか行くのやめろよな」

「ぅぅ‥すいません‥」

「別に落ち込むこたねーよ」

そう言って頭撫でてやったら、未桜はホッペタを赤くした。

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