《MUMEI》

「林檎君って、クリスマスの日に柚葉さん達と出会ったんですよね──」

いきなり、未桜が切り出した。

「そーだけど」

「やっぱり、サンタさんはいるんですよ♪」

「保障はあんのか‥?」

「ぇ、えっと、ほ‥保障は‥」

「ねーんだろ‥?」

「ぅぅ〜〜〜〜‥」

「でもまぁ、信じてやってもいーけどな」

「ぇ?」

「サンタ、いるって信じてやってもいーけど」

そういった途端、未桜の目がキラキラし出した。

「流石林檎君ですっ♪」

そういいながら、未桜はオレに抱き付いてきた。

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