《MUMEI》

「‥悪かったな、ビビりで」

「ぃ、ぃぇ断じてそんな風には思ってないです」

「別にいーけど」

「ぇ」

「とにかく行くぞ、そろそろだろーし」

「そろそろ‥?」

「ツリー、点灯そろそろだろ‥?」

「ぁ──そうですね♪」

「で‥西側のロビーってどーやって行くんだ‥?」

「はぃ‥?」

「知らねーのか‥?」

「ぅ‥」

「しょーがね、とにかく西側に行きゃ何とかなるだろ。──行くぞ、ほら」

「ハッ、ハイっ、了解です♪」

未桜はすぐに、俺の後を付いて来た。

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