《MUMEI》

「本当‥か?」

「うんっ。で──いつやる?」

「そうだなぁ‥、休みの日がいいよな‥?」

「ぇ、何で?」

「だって──」

言いかけた先生の言葉は、

ガラガラ、

と開いた戸の音で途切れた。

「先生、大丈夫ですか‥?」

入って来たのは、

先生の現国の授業で一緒の女子達。

ん‥?

女子だけじゃない。

男子もいる‥。

「大丈夫ですか‥?」

口々に、

そんな声が上がる。


みんな、

先生のお見舞いに来たんだ‥。

「悪いな、みんな──」

先生は、

起き上がって言った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫