《MUMEI》

「うわぁ〜、綺麗ですねっ♪」

さっきから、ずっ‥と歓声上げっ放しのバカが、1人。

「───────」

「ねっ、林檎君♪」

「ん‥」

「林檎君?」

「ぁー、そーだな」

適当にあしらっとく。

まともに相手すっと疲れるし。

「ぁ!」

「‥ンだよるせーなっ」

「雪ですっ」

「は‥?」

ここ駅の中だぞ‥。

雪なんか降る訳‥

「‥?」

雪‥?

っぽいもんか‥。

紙吹雪とは違うみてーだけど、まぁ、‥綺麗‥だな。

それなりに。

「林檎君っ♪」

「‥何だよ」

つーか、近ぇ‥。

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