《MUMEI》 「──すいません、すっかり時間食っちゃって‥、?」 戻って来た保健の先生。 一瞬固まってから、 「‥ぁ、お邪魔でしたか」 いそいそとまた出て行こうとした。 「ぁ‥あのっ、これは、ち‥違いますからねっ?」 「佐原さん‥?」 「ちょ‥ちょっと、成り行き‥で‥」 まさか、 保健室で抱き合ってたなんて事が他の人達にバレたら‥ 大変な事になるし‥。 「ほんっとーに、違いますから‥」 「──ふふっ」 「ぇ」 「分かってるわよ、誰にも言わないわ」 「ぇ?」 訊き返しても、 保健の先生は、 ただニコニコしてるだけだった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |