《MUMEI》

「何か楽しいだろ? 高校生ってさ」

「ぁ、うん‥まぁ」

「何かお前達見てるとさ、青春だなぁって」

「青春?」

「だろ?」

「‥青春──」

「もし、俺が高校生だったらさ、それでも俺達──出会ってたかな」

「ぇ、どういう事?」

「ぁ──‥ぃゃ、独り言」

先生は、

ちょっとだけ赤くなってた。

「ぁ‥そだ、ハイこれ」

「ん?」

「メロンパン半分」

「ぉ、いいのか?」

「でも、チョコシロかけ過ぎないでね」

「そうきたか──」

苦笑しながら、

先生はメロンパンを受け取った。

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