《MUMEI》
悪意
女は、何度もやってきた。

かわりに、男はあまり来なくなった。


女が憎い。
一度、ウィリアムのうなじを撫でていた。
ウィリアムは、鬱陶しそうだった。
ある時は、ウィリアムの耳に、何かを囁いた。
いやらしいことだったに、違いない。
彼は、静かに、無表情だった。



女が心から、憎い。



いなくなれば、いいのに。

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