《MUMEI》
きょうき
その日、ウィリアムは来ていなかった。
女は、一人だった。



これ以上は、ない機会だった。


私は、立ち上がった。
女は、タバコを吸っていた。醜い。
女の前に立つ。
不審そうな瞳。


「何よ、あん・・・」


女は最後までしゃべれなかった。
私の握ったナイフが、腕を切り裂いたから。

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