《MUMEI》

「はぁ‥、ぁ〜疲れた‥」

やっと、到着‥。

「おーい、佐原〜!」

「‥ぁ」

先生だ。

ていうか‥

ほんとに先生‥?

何だろ、

普通に25の若者‥

って感じ。

うん、

結構イケてる。

「お〜、佐原やっぱり私服だと印象変わるなぁ」

「ぇ‥」

な‥

何ガン見してんですか先生‥。

「ょ‥詠子さん家行くんでしょ? ほら、ぁ‥案内してよ」

「ぁ、悪い‥」

先生は、

やっとあたしから目を逸した。

「よし、じゃあ行くかぁ」

「うん──‥って何手繋いでんの!?」

「ぇ、嫌か?」

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