《MUMEI》
鬼憑きの子供
約束の明日が来た…


『昼もとうに過ぎた…耕作…まだ来ぬか?』

青鬼は落ち着かぬ時を過ごした。


バサバサバサ…
カラスの羽音!
『青ー鬼ー!早く、来てくれ!大変だ!里村の奴らが〜耕作を…』


『何?カラスー何があった!』


『村の奴らは、耕作は鬼に憑かれたと…村に災いを持たらすと、耕作を咎人扱いにして〜村外れで処刑すると』


青鬼は、血相を変えて里村へと走った。


ワーワー!!
『鬼憑きの子供が出たぞ!皆の衆ー村に災いが起きる前に〜殺さねばならぬ。』

村長が声を荒げる。


『そうだ!村の為に〜その子供を殺せ!』

『殺せ!殺せ!』

村の皆は殺気立った目で耕作を睨んだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫