《MUMEI》 「ぁぁ、学校の勉強はつまらないから、って──本棚の本を片っ端から読み漁っていたっけねぇ」 「片っ端から‥」 そりゃまた凄いな‥。 「でも、それがあったから──今のこの子があるのかも知れないねぇ」 「ぇ?」 「ふふ、私はそう思っているけどね──」 「───────」 本が好きで、 物語が好きで、 詩が好きで──。 だから、 その楽しさを伝えたくて。 「──先生」 「ん‥?」 「あたし──」 「どうした‥?」 「あたし、先生みたいになりたい」 「ぇ?」 「先生みたいに──みんなに好かれる先生になりたい」 前へ |次へ |
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