《MUMEI》

「スカート、ねぇ‥」

「佐原は何で短くしたいんだ?」

「ぇ‥?」

いきなり何を‥。

「何で、って──」

何でだろ。

ただ、

何となく‥

短い方が落ち着く──

みたいな‥。

「ていうかさ、長さ位好きでいいじゃん」

「まぁ、言われてみればそう‥なんだけどな? けどやっぱり──」

「───────」

「っ‥と──」

先生は、

必死になって言葉を捜してる。

でも、

結局何て言えばいいのか分からなくなっちゃったみたいで、

黙り込んだ。

そのまま、

時間が過ぎていく。

「先生ー、シロ〜?」

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