《MUMEI》 「ぇ、ぁぁ‥悪い悪い──」 やっと正気に戻ったみたい‥。 「っとだな、だから──」 先生が言いかけた時、 思わず笑ってた。 そしたら先生はキョトンとして── 「ぇ、どうした?」 不思議そうにあたしを見た。 「あれ、何か俺──今おかしい事言ったか?」 「ぁ‥ごめん」 俯いたら、 先生はニッコリした。 「お前が笑った顔見たの、久し振りだなぁ」 嬉しそうに、 そう言って── 先生は湯飲みを持ち上げた。 勿論、 コップの水を中に入れて、 お茶を冷ましてから。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |