《MUMEI》

「そんなに久し振り?」

あたし、

そんなに笑ってなかったっけ‥?

けど確かに、

先生が笑ってるのに比べれば少なかったかも──‥。

「ぁ、そだ‥それで──」

「ん?」

「先生、その頃から先生になりたかったの?」

「ぃゃ──2年になってからかなぁ、そう思い始めたのは」

「相当勉強頑張ったんだね‥」

「うーん‥教職資格取るには、それ系の大学で勉強しなきゃだしなぁ」

「それでも途中で止めたりしなかったんだから凄いよ」

「そう‥か?」

赤くなりながら、

またお茶を啜る先生。

「何で辞めようとなんか考えたんだろうなぁ、俺」

「ぇ?」

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