《MUMEI》 一方通行なもの「……先輩。」 保健室で安西と出くわした。 「おー、安西。膝怪我したの?痛そう……」 膝が血まみれだ。 手当されてる。 「いやー、サッカー久し振りで興奮しちゃって……」 「運動好きそうだもんね、俺体力ないから羨ましいなあ。」 「先輩顔色悪いですね。」 もう、気付かれた。 「体調悪くてね、次の時間まで休むつもりで……」 鏡に映る自分の顔を見ても明らかに具合が良くないと気付けた。 「ベッド空いてるから好きなとこ使いなさい。」 養護教諭の人に促され、布団に潜る。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |