《MUMEI》 「ねぇ」 那加が俺に呼び掛けたのは、 それから少し経った頃だった。 「日向は朝ご飯まだでしょ?」 「ぇ、ぁぁ‥」 夜明け前から起きていたけど‥ 確かに俺‥ まだ食事らしい物は食べてない。 「何か買って来れば?」 「ん‥、でも──」 「さっさと行く」 「ハイ‥」 また病室を追い出された俺‥。 何か、 って言ってもなぁ‥ 何を食べたい訳でもないし‥。 でも取りあえず、 何か買って行かないと後が恐い。 食べる食べないは、 別として‥。 前へ |次へ |
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