《MUMEI》 「ぁぁ、そんな感じがしてねぇ」 「孫──」 何か、 ほんとのお祖母ちゃんみたい。 「そうだ、少し庭の手入れをして来るね」 「お庭の手入れ‥?」 詠子さんはそう言って、 客間から廊下に出た。 卓袱台を前に残された、 あたし達‥。 ‥どうする‥? 「チョコ」 「!?」 「ぇ、どうした‥?」 「ぇ、ただ‥ビックリした‥だけ」 いきなり呼ぶんだもん‥ ビックリするじゃん‥。 「やっぱりいいよなぁ、高校生──」 「はい‥?」 「青春、もう一回謳歌したいなぁ」 「───────」 先生が言うと、 ほんとに今が大事に思えてくるから不思議‥。 あたしも、 精一杯楽しまなきゃな──。 前へ |次へ |
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