《MUMEI》
先生の思い出の場所
一通り勉強が終わって、

一息ついてたら。

「なぁ、書斎行ってみるか?」

「書斎‥?」

「一番奥の部屋なんだけどな、どうだ?」

「うーん‥、じゃあ行く」

そろそろ‥

膝が限界だし‥。

「案内、してくれる?」

「おう、勿論」

先生は、

にぱっ、

と笑う。

「よし、潜入開始だな」

「潜入‥!?」

スパイじゃないんだから‥。

「ていうかセンセ‥」

「しーっ」

「‥‥‥‥‥‥‥」

何だろ‥

この探検ごっこみたいな雰囲気‥。

しかも先生‥

何か本気っぽいし‥。

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