《MUMEI》

「チョコ、こっちだ」

「ハイ‥」

何であたし、

こんな事やってんだろ‥?

とか思いながら先生に付いて行くと。

「?」

ここかなぁ、

書斎って。

先生は、

スーッと引き戸を開けて、

あたしを中に招いた。

「ゎ‥」

本棚が、

物凄い。

‥図書館みたい‥。

「まさか先生、ここにある本全部‥」

「おう、読破済みだ」

「凄‥っ」

ていうか普通にこれ‥

小中高が読む本じゃなくない‥?

先生って‥

やっぱり凄い‥。

あたしなら表紙開くだけで止めるだろうな──‥。

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