《MUMEI》

「また凄い細かいね‥字が」

「俺も──それだけは苦労したなぁ、読むの‥」

「これだけ≠ネんだ‥」

「ぁ──窓開けるな」

「ぁ‥、うん」

窓なんかあったんだ‥。

「よ‥っ、と」

「‥ってそんなとこにあったの‥!?」

本棚の裏って‥。

「何か‥ほとんど本棚が部屋占領してる、って感じだよね」

「ぁ‥はは、言われてみればそうだよな」

「言われなくてもそうじゃないかな‥」

でも、

それだけ大事なんだよね──

先生達にとっては。

「ぁ、シロ──これ返す」

「ん、読まないのか?」

「ぁ‥あたしにはムズいし‥」

とてもじゃないけどムリ‥。

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