《MUMEI》 だが、そんな心配事は直ぐに加奈子の心から払拭された。 『務所を出たばかりなら食ってくだけでも大変なことだ…。 直美の妹分なら放っとけねぇしな…。 俺らに気を遣う必要は無ぇから、遠慮なく居候してくれ…。』 猪俣は無骨ながらも温かい言葉で加奈子を気遣うのだった。 『…加奈…。何も心配しなくていいわよ…。 とりあえず、仕事がみつかるまで、ここに居るといいわ…。』 直美も“妹”を包みこむような優しさで気遣う。 加奈子は深々と二人に頭を下げた。 二人は、礼などいいと言って、静かに笑っていた…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |