《MUMEI》
なぜここに？
「あれ？斉藤君？
なんでここにいるの？」
「あ！唯そんなとこにいたのか。
ところでそんなところでなにやってたんだ？」
「座ってただけだよ？」
「地面にか？」
「うん。」
「お前って面白いよなぁ。」
「あ！西連寺さん！」
「え〜っと・・・・・・三谷さん？」
「はい。三谷洋介です。よろしくお願いします。」

わ〜すっごい美形だぁ。
しかも身だしなみも整っているし、でもそんな『超真面目ッ！』って雰囲気もないし・・・・・・・
結構タイプかも♪

「ところでそちらの方は誰ですか？」
「あぁ、同じクラスで幼馴染の斉藤翼君。」
「あぁ、最近女子が噂している・・・・・・・・・」
「うん。そうなの。」
「あの・・・・・・・斉藤さん？
ちょっと席を外してもらえませんか？
今から告白するんで」
「イヤだね」
「なッ！！！！！！！！」
「俺も唯が好きなんだ。誰にも渡す気ねぇし。
それに、今から俺も告白するんだ。
邪魔すんじゃねえぞ！」
「ひゃ！ちょっと！いきなりかつぎ上げないでよ！」
「だってこうでもしねえとお前逃げ出すだろ？」
「う・・・・・・・・・」
「お前って昔からわけがわからなくなると逃げ出す癖あるからな。」
「だって・・・・・・・・・」
「だってじゃねぇの！とにかく移動するぞ。」

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