《MUMEI》
黒い矢
『黒い鬼…邪鬼!
まだ生きて居ったのか?』


『お前もな?青鬼!

お前の様な甘ちゃん
が生き延びて居ると
はな?』


チラリ…
邪鬼は〜カラスの隣に居る耕作の方へ目を向けた。


邪鬼は青鬼に向かって黒い矢を数十本放った…


青鬼はその全ての矢を両の手で叩き落とした。


『邪鬼?こんな子供騙し…ワシに…』


『グワッッ…!』
『ぎゃゃあぁ…』

カラスと耕作の悲鳴が聞こえた!!


『何?!』

声の方へ振り向けば、カラスは胸を黒い矢で刺され、羽をバタバタさせ苦しがってもがいている。


そして〜耕作は…
右目に黒い矢が刺さって倒れていた。


『な…耕作?カラス?』
青鬼は呆然と立ち尽くした。


『クハハハッ…馬鹿め青鬼?だから甘いと言うのだ〜お前は…』


邪鬼は青鬼から見えぬ様に数十本の黒い矢の中から数本をカラスと耕作の方へ向けて放っていたのだ。

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