《MUMEI》
先生とデート
テストが終わってから、

2日。

「──ねぇ、まだ秘密なの?」

「まぁそう焦るなって」

「焦ってないけど──」

気になるじゃん。

「ヒントだけでいいから教えて」

「うーん、ヒントなぁ‥」

先生は、

歩きながら唸り出す。

「所謂──定番?」

「定番‥」

デートの定番の場所って──

どこだろ?

てかあたし、

デートってこれが初めてだし‥。

「ねぇ、シロ──これってさ、デート≠ナいいんだよね‥?」

「ん、ぁぁ──」

そう答えた先生は、

ちょっと赤くなってた。

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