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《MUMEI》 「で──昼ご飯どうする‥？」 「───────」 那加はストローをくわえたまま、 トレイを見つめる。 「またこのドロドロしたやつ‥？」 「じゃあ‥こっちのカボチャのは食べれる？」 「〜〜〜〜〜〜‥やだ」 どれを示されても、 頑として譲らない那加。 佳代子さんは、 腕組みをして考え込む。 「那加、何か一口でもいいから食べないと──」 「‥美味しくないんだもん」 ふかしカボチャをスプーンでつつきながら、 那加は、 また膨れっ面をする。 それから、 ふと佳代子さんの方を見た。 「‥午後のカウンセリング‥受けなきゃダメ？」 前へ |次へ |
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