《MUMEI》 「‥ぇ、何これ」 ティーカップを降りてから、 先生が、 『ちょっと待っててな』 そう言っていなくなって── 戻って来た時、 意外な物を持ってたからビックリした。 「棒付き風船なんか何に使うの?」 「ん? 叩くんだよ、これで」 「叩く‥?」 「叩いて、鏡かそうじゃないか確かめるって訳だ」 「確かめる‥」 「そうしないと、鏡にぶつかる羽目になるしな」 「ぶつかるんだ‥」 やだな‥ それは‥。 「よし、行きますか」 「ぇ、マジで‥?」 行くんだ‥ 鏡の館──‥。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |