《MUMEI》

「ぅゎ‥」

ほんとに鏡だらけ‥。

「‥!?」

早速ぶつかったし‥。

どこが通路なのか全然分かんないし‥。

「──ぁ」

そだ、

風船‥。

「おーい、こっちこっち」

「ぇ、ちょ‥っとシロ速いって進むの」

何でそんなに早く行けるの?

「って待ってよシロっ」

速いってば‥。

「──シロ〜?」

あれ、

見失った‥?

「ッ!?」

「ぁ‥悪い、ビックリしたか?」

「シロっ、な‥いつの間に!? てか何で後ろからっ!?」

「ぁぁ‥、えっとな、ここと向こうが繋がっててさ、こう──グルッと」

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