《MUMEI》 「はぁ‥やっと抜けた‥」 何とか‥ 洞窟地獄から、 開放された。 「悪い、そんなに恐かったんだな‥」 「べ、別に、今は大丈夫だし‥」 「さ、て──そろそろ終着点かな」 「みたい、だね」 何か、 陸地が懐かしい‥。 「よ‥っ、と。──ほら」 「ぁ‥、うん」 先生に引っ張ってもらって、 ボートから地面に上がった。 「楽しかったなぁ」 満足げな先生。 何か、 すっごく嬉しそうに見える。 「なぁ、昼どうする?」 「ぇ、お昼?」 そういえば、 お昼まだ食べてなかったっけ──‥。 前へ |次へ |
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