《MUMEI》

15分経過‥。

あたしはまだ、

半分も食べれてない。

「先生‥、早‥っ」

「ん? そうか?」

意外そうに言って、

先生はあたしの分を見る。

「無理しなくていいからな? 余ったら俺が食べて──」

「ぅ、うん、分かった‥分かったから」

「?」

「───────」

先生と目を合わさないようにしながら、

ひたすら頬張る。

先生は不思議そうに、

ますますあたしをガン見して来る。

「‥‥‥‥‥‥‥」

何でそんなに見てくるんデスカ‥。

「可愛いなぁ──」

「!!」

喉に詰まる喉に詰まる‥ッ。

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