《MUMEI》

そうそう。

可愛い可愛い
彼女がいるんです。


もうすぐ来るかな?





━「優也くーんっ」




教室のドアを開けて、
控えめに立つ1人の女の子。




「おっ!
来たじゃん、優也っ」




昼時になると、
あっちから必ず来てくれる。




「んじゃあ、
さよなら、透くん」


「自慢すんじゃねえっ」




舌をペロッとだし、
透をからかってから
教室を出る。

お決まりのパターン。





「も〜えっ」





そう言って
抱きつくのさ、
可愛い可愛い彼女に。


人前とかそういうの、
俺は気にしないから。









.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫