《MUMEI》

でも、

あの写真を見る限りでは──

かなり可愛かったなぁ、

高校生の頃の先生も。

今も、

そうだし──。

「ん?」

その声で、

無意識に先生を見てた事に‥

やっと気付いた。

慌てて目を逸らすと、

先生の手が伸びて来て‥

あたしのホッペタを触った。




「ちょッ‥と何してんのシロっ‥」

「何って──ちょっとした、その‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

もう、

先生が何言ってるのか聞こえない位、

心臓がうるさくて‥

体が熱くて。

握ってたフォークをお皿に落とすまで、

あたしはガチガチに固まってた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫