《MUMEI》

「おーい、大丈夫かー?」

「ぇ、ぁ‥うん」

相変わらず、

先生の手は‥

あたしのホッペタに触れたままで。

そこだけが、

腫れた時みたいに‥

熱くて、

熱くて。

「シロ、ちょ‥っとたんま」

「?」

「‥手」

「──ぁ」

慌てて手を引っ込めた先生。

「悪い、何か‥」

「ぃゃ、ビックリしただけだから」

「ビックリ?」

「うん」

ほんとにただ、

ビックリしただけ──‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫