《MUMEI》

やっと、お皿が空になった。

「じゃあ、次行きますか」

「うん‥」

お腹‥

重‥っ。

「何なら──おぶってやろうか?」

「!?」

「無理に歩くのも大変だろ? 横っ腹痛くなるし」

「ぇ、ぃゃ、いいデス‥ってちょっと!?」

いいって言ったのに、

あたし‥。

ていうかあたし達って‥

どんな風に見られてんだろ‥?

親子──

にしちゃ親が若過ぎだし‥

兄妹‥

にしちゃ年離れ過ぎてるし‥。

ちゃんと──

恋人に見えてるかなぁ‥。

ていうか、

先生におんぶされるのって初めてかも‥。

「───────」

あったかい‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫