《MUMEI》

……んなこんなで
今に至るわけです。


実は俺さ、
妄想族
嫌いだったのさ。


だから、
萌が"妄想族"って
知った時は
マジで
頭ん中真っ白。

しかも、
変態寄りさ。

変態寄り妄想族。


しかも天然。

全く意識してない、
みたいな。



萌にかるく
キスをして、
屋上を出る俺ら。


さっきの
出来事を忘れたのか、
ニコニコ笑う萌。


これだから
嫌いになれないのさ。

可愛すぎて
嫌いになれないのさ。


てかさ、
俺と萌が別れたら
萌の妄想っぷりが
他の奴にも
バレちゃうだろ?


そんなん
俺、嫌だもん。



「優也くん」


「ん?」


「……好きっ」





……殺す気っすか?







「ばーかっ」


「酷いぃっ」





大好きだよ。

妄想族の
萌ちゃん←






.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫