《MUMEI》 『そんなの‥‥‥分かんないじゃない』 『ぇ?』 『分かんないじゃない、‥いつ裏切られるかも‥』 『俺は裏切らない』 『‥ぇ‥』 涙目で、 那加が顔を上げた。 『‥ほんと、に‥?』 聞き返されて、 頷いた。 『俺は、絶対裏切らない』 その時、 そう、 誓った。 『だから‥明日もまた来ていいか‥?』 『──いいよ。その代わり‥』 『?』 『何でも言う事聞く≠チて約束して』 『何でも‥?』 『うん』 『分かった』 その時、 俺は那加の召使になる事に決めた。 前へ |次へ |
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