《MUMEI》

「小池優也、
見〜つけた♪」


頭上から
確かにそう聞こえた。

確かに
女の声だった。


…誰スか?

何で俺のこと
知ってんの?


そう思いながらも
ゆっくりと
目を開けると…







「噂通り、
めちゃくちゃ
格好いい!」








謎の美少女が…
目の前に…




「あ、あの…」


「あたし、
雪路 莉愛♪
明日から
優也くんの高校に
通うから
仲良くしてね!!」



…ユキジ リア?


…変わった名前だな…。

上から下まで。



「あ、うん…」


「ほら、
立たないと
制服汚れちゃうよっ」



いきなり
腕を引っ張られ、
更に放心状態に
なる俺。


…何だ、コイツ…。


変な奴…。





「莉愛って
呼んでね!!

ばいばいっ」





そう言って、
謎の美少女は
去っていった…。









.

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